猫のおしっこを取る方法
うちの猫の中に、むうちゃんという猫がいます。
保護猫なので正確な歳は分かりませんが、10歳くらいの雄猫です。
白に薄茶のブチ、鼻と口と肉球がピンクで尻尾は丸く、全体的にぽっちゃりとしたところが可愛い猫です。
多分ですが、ジャパニーズボブテイル。
そして彼は、世界で一番、私と心が通じあっている猫なのです。
そんなむうちゃんが、数年前に一度、死にかけた事があります。
おしっこやウンチが出なくなり、食べた物を吐き続け、みるみる体調が悪くなり、病院に連れて行ったら即入院…。
はっきりした原因は分かりませんが、以前、おしっこに結晶が混じっていた事があり、それが詰まって身体の循環が上手くいかなくなったのかもしれない、との事でした。
治療はひたすら点滴による栄養補給と排泄で、身体の循環を整える事です。
そのような治療を続けて数日間ののち、むうちゃんは元気になって帰ってきました。
めでたしです。
けれどもこれで終わりません。
いつまたこのような状態になるか分からないので、今後毎月尿検査をする事になったのです。
毎月猫のおしっこを取って病院に持って行く。
これがその時から私に与えられたミッションです。
でも、猫のおしっこを取るって一体どうやって?
病院から渡された、先端にスポンジのようなものが付いた棒の、スポンジの部分に猫のおしっこを染み込ませて持って行くのです。
問題は、それをどうやってやるか…。
単純に、猫がおしっこをしているところに直接当てるという方法があります。
それで上手く出来る人もいるでしょう。
ですが、むうちゃんの場合これは無理でした。
排泄がスムーズにいかない上にこんな事をされた日には、出るものも引っ込んでしまうみたいです。
なので私は、猫のトイレに細工をする方法でおしっこをとっています。
むうちゃんは、カサカサと音のするレジ袋が好きで、何度かその上でおしっこをした事がありました。
この習性を生かし、むうちゃんの使うトイレにレジ袋に似た素材のビニールを敷き、そこに溜まったおしっこを取って病院に持っていっているのです。
とはいえ、このようにビニールの上におしっこをしたがる猫ばかりではないでしょう。
むうちゃんではない猫のおしっこを取る時にはどうすれば良いか、考えてみたいと思います。
大抵の猫は、チップを敷いたトイレか
ペットシーツを敷いたトイレを使っていると思います。
チップを敷いたトイレでも、すのこ式の物なら、すのこの下にたまったおしっこを取る事ができるので簡単でしょう。
問題は、ペットシーツや固まるタイプのチップを敷いたトイレの場合です。
ペットシーツの場合は、中の素材を外し、水分を吸収できないようにして、スポンジを忍ばせるなどの細工をするなど、固まるチップの場合は、固まらないチップに変えて、トイレをすのこ式のような形に細工をするなど、それぞれの猫に合った工夫をすると良いと思います。
大事なのは、猫に不信感を持たせない事です。
不信感を持たれるとこじらせてしまいます。
猫の1日のトイレの回数は2〜3回くらいです。
むうちゃんも、朝、昼、晩と、だいたい同じような時間におしっこをしています。
そして、病院の診療時間内にその日取れた新鮮なおしっこを持って行かなければいけません。
数日経ったおしっこでは検査ができないそうです。
実際やってみると、これはなかなか難しいミッションなのです。
1日のうち、チャンスは3回…。
しかもそのチャンスはいつ訪れるか分かりません。
せっかくおしっこが取れても遅い時間では病院は閉まってしまうのです。
むうちゃんは、トイレの掃除をすると尿意をもよおすみたいです。
他にもそういう猫はいるかもしれません。
猫がトイレに行きそうな時間や、おしっこを取りたい時間にトイレ掃除をして、猫に不信感を持たれないようにトイレに細工をする。
これが私の実行している猫のおしっこを取る方法です。
自分の猫の性格や習性をよく知っているとやりやすいと思います。
普段から、自分の可愛いがっている猫の様子をよく見てよく知っておく事が大切なのだと思います。