Mayのブログ

猫エピソード・雑記

猫が病気になったら

先日、動物病院の待合室で、ご夫婦らしき年配のカップルのこんな会話を耳にしました。

「レントゲンで大きい腫瘍が見つかった。」
「可哀想に。今まで辛いの我慢していたのかな。」
「そうかもしれないね。」

そしてその会話の後、しばらく待合室はしんみりした空気になっていました。

腫瘍が悪性のものだったのかどうかまでは分かりません。
ですが、私も他人事とは思えず考え込んでしまいました。
と、言うのも、我が家の愛猫むうちゃんも定期的にレントゲンを受けているからです。
原因不明の血尿が続いているため、膀胱に石がないか?腫瘍がないか?などなど、定期的にレントゲンを見て確認しているのです。
「その時、もし腫瘍が見つかったら…。」
そう考えると、とても他人事とは思えません。

動物を飼う時、病気になった時の事まで考えている人は、果たしてどれくらいいるのでしょうか?
治療や手術にかかるお金は馬鹿になりません。
それに、通院にかかる時間などの負担もなかなかのものです。

「うちなんか、5匹もいてどうするの?」

子猫が産まれて猫が増えた時、たびたびこんな言葉が私の頭をよぎりました。
「どうする」とは、病気になった時にまつわるアレコレの事です。
そして、そのアレコレの事を考えた結果、私は自分の貯金を、全て猫のアレコレにつぎ込む事に決めました。

「決めました。」と、エラそうに言いはしたものの、それでもやっぱり、
「あとの足りない分は子ども達が働いてなんとかしてくれるかなあ?」とか、
「でもそしたら私の老後はどうなるのかなあ?子ども達になんとかしてもらうのかなあ?」
などと考え込んでしまいます。

金銭面以外にも、治療方針はどうするのか?
と、いった問題もあります。
例えば、悪性の大きな腫瘍が見つかったとします。

そして、転移も無く切除で命は助かるとします。
でもその結果、身体の機能を著しく損なってしまう場合はどうなのだろう?と、思ってしまうのです。
数年の延命のために、辛い生活を強いるのはかえって可哀想なのでは?と。
場合によっては、積極的な治療をしない方が、猫のためになるのではないかと思ったりもするのです。

大変むずかしい問題ではありますが、自分の猫が命にかかわる大病をした時、治療や手術で命が助かる可能性と、それは猫にとって本当に良い事なのか、という事を天秤にかけてよくよく考えて治療方針を決めたいと思っています。

そして、そのためにも、普段からお世話になっている獣医さんには、自分の考え方などを知っていてもらうことが大切だと思っています。

命に対する責任は重大です。
うちは5匹もいる訳だから、いつつの命の責任を背負っている訳で、5倍大変って事だよなあ…と、つくづく思い知らされています。

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