猫の尿トラブルについて
昨日は尿検査のため、動物病院に行ってきました。
我が家の5匹の猫のうちの、ムウちゃんとギザちゃん2匹分の尿検査です。
そして昨日の検査の結果は、「ギリの合格」でした。
「ギリの合格」とはどういう事なのかと言うと、ギザちゃんのオシッコは完璧OKだったのですが、ムウちゃんのオシッコには微量の血液と白血球が混じっていたのです。
この事から、ムウちゃんは初期の膀胱炎である可能性が高いと獣医さんに言われました。
ですが、白血球はあるものの雑菌は見当たらなく、症状も軽いため、とりあえず様子見で大丈夫でしょうとの事でした。
そして膀胱炎の対処として、部屋を暖かくして水分を多くとるようにと言われました。
次回の検査は1ヶ月後です。
ちなみにギザちゃんは、「phコントロールライト」といフードのみを食べるのなら次回の尿検査は無しで良くて、検査の必要があるのはムウちゃんだけという事になっています。
いちど尿に結晶が出た猫は、体質的な問題も考えられるため、食事を制限するか定期的な尿検査をするかした方が安心なのだそうです。
さて、このような尿のトラブルは、ほとんどがオス猫で、メス猫には滅多にありません。
その事について獣医さんから教えて頂いたお話があるので、それを思い出しながら私なりに考えた事を少し書いてみたいと思います。
猫の尿は通常、結晶が溶けた状態になっています。
ですが、食事の内容や体質的な問題から、たまに結晶が溶けなくなる事があるそうです。
そして、その結晶がくっ付き合って固まれば尿結石になります。
一方、くっつかないまでも、その結晶が出口を塞いでしまうとオシッコは出なくなります。
これはメス猫には少なく、オス猫に多い症状です。
オス猫はメス猫に比べ、尿の出口が狭く、膀胱から尿の出口までの距離が遠いのでこのような事が起こりやすいのです。
行き場をなくして膀胱にたまった尿はどうなるかと言うと、腎臓に逆流します。
そして腎臓は機能しなくなるのです。
このような腎不全によって命を落とす猫も少なくありません。
オシッコが出ないという状態を甘くみてはいけないのです。
猫が、オシッコを毎日きちんとできているか見てあげるのはとても大切な事なのです。
例えば、猫はあまり粗相をしない動物です。
頻繁にトイレ以外の場所でオシッコをする場合は、尿のトラブルを疑ってみて下さい。
出てからしばらく時間がたったオシッコをよく見てみると、白いキラキラした粉のような結晶が見える事があります。
そんな時はすぐに獣医さんに診てもらって下さい。
猫は自分の身体の不調を言葉で伝える事が出来ません。
なので飼い主さんは、「病気猫あるある」みたいな情報をあちこちから見聞きして、猫の体調管理に役立てると良いと思います。
そういった飼い主さんの心がけが、猫の健康と長生きに大いに影響するのではないかと私は思うのです。