虹の橋を渡ったむうちゃんと他の猫たち
むうちゃんが虹の橋を渡った日の夜、
人間たちはもちろん悲しんでいましたが、果たして猫たちはどうだったのでしょう?
病院から帰ってきたむうちゃんは、しばらくリビングのソファに寝かされていました。
他の猫たちはむうちゃんになんの関心も示しません。
けれども、猫を1匹1匹抱き抱えてむうちゃんの側まで連れていくと、ギザ、ハチ、ミイちゃんの3匹は、匂いを嗅いだ後しばらくむうちゃんに寄り添っていました。
特にミイちゃんには驚かされました。
ミイちゃんは普段、こんなふうにむうちゃんに寄り添って寝たりはしないのです。
普段と違う何かを感じたのかもしれません。
ガッカリしたのはメイです。
メイは、抱き抱えて側まで連れていっても、むうちゃんには何の関心も示さず、すぐにどこかへ行ってしまいました。
メイはわりとむうちゃんと仲が良くて、一緒に寄り添って寝る事も多かったのに…。
…と、そんなふうに思っていた翌日、メイの様子がおかしくなりました。
まるで何かを探しているかのように、ニャーニャー鳴きながら部屋をうろつきまわるようになったのです。
それはむうちゃんがいってしまってから1週間が過ぎた今も続いています。
もしかして、メイはむうちゃんの死(ああ!とうとうこの言葉を使ってしまった!)を悲しんでいない訳ではなく、むうちゃんの死(また!)を理解できない程バカだったとでも言うのでしょうか…?
メイにはちょっと別なところでガッカリさせられました。